08-09 第5-7節+FA杯1回戦

現在8位、チーム状況が良い(?)スモールクラブはやはり狙い目と思われているのか、今週はOpoleからTerleckiへの移籍オファーが。
そもそもOpoleといえば昨シーズン最下位で3部リーグへ降格していったクラブだし、(クラブステータス的には格上だけど)ここは断るしかない。
31歳の選手とはいえ提示額100Kって、ほぼただで持ってかれるようなものですからね。
あまり目立ってないように思われるが、実は現時点でパス成功率のリーグトップ10に入っているし、額面の能力値以上にそのあたりの数字は評価している。
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というか、これからも同様に移籍オファーやら調査やらが各選手に向けて入ってくるかもしれないので、このタイミングで主力選手の提示評価額を設定しました。
勝手に設定されている市場価値とは別に、「この金額未満のオファーには応じませんよ」っていう数字ですね。

Terleckiの場合は1.2M。ややぼったくってる感はありますが。

代わりに、Kowalczykを他チームへの売り込みオファーを行うと、翌日には100Kで買取希望のチームが3つも現れた。

これは逆に嬉しい誤算というか、35歳の選手をお金を出して買ってくれるとは。
Stal Rzeszow,KSZO Ostrowiec,Flotaがそれぞれ選手へ条件提示した上で、KowalczykはOstrowiecを選択。

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去年の夏頃、監督就任時のメンバーの中では準エースクラスの能力があると思われた選手だったのだが、今でもメンタル面の評価は高いが、スキル的にも年齢的にも序列は一番下と言っていいレベル。
昔はトップディビジョンで2桁得点を数回達成できるレベルの選手だったみたいなので、もうひと花咲かせたいのなら、彼のためにもなる移籍だと思いますね。



週末には、LKS Lomzaをホームに迎えてのリーグ第5節。
昨シーズンの対戦はPelikanの0-1,1-1。このチームもオープンな展開になったり点の取り合いになるイメージは全くない。
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どちらかというと点は先に取られたくないので4-3-2-1を継続採用してみるが、左のアタッカーに第3の選択。
Hudekをこの位置で使ってみる。もちろんぶっつけ本番のようなものだし、ここまで高めの位置の適性はないことになっているが、これまでの試合でHudekがフィニッシュに絡む率は意外に高い。
彼をこの位置に据えれると、本来の左サイドバックに守備専門のBrzozkaを置くことが出来る。
あとはここのところややミスが多いSzymoniakに替えてSerockiの起用。この選手も37歳なので連戦でコンディションを維持するのは厳しいだろうが、ピンポイントでこういう試合で指名する分には全く見劣りすることは無い。
むしろ、DFラインの安定感だけ考えれば、このメンバーがベストなのではと思える。

試合のほうは、今までのチームよりドリブルを主体としたアタックを仕掛けてくる感がある。特に右サイドのSiara,R.Kowalczyk,Wrobelは全員、いけるところまでは自分で持ち上がりたいタイプのようだ。
今節で今季初勝利を手に入れたいLomzaの気迫は伝わるが、中央を固められた状況でアタッキングサードまでは進出できてもそこからのアイデアは乏しく決定的な場面は作れない。
Pelikanも流れの中からのチャンスは20分までほぼないままだったが、21分、ゴール前でBejukが倒されて得たFKを自ら蹴るBejukが軽く横にずらしたボールをDudaが振り抜くと、これはバー直撃の一発となる。効率よく得点に迫るが、前半のシュートはこれだけ。
互いにチャンスらしいチャンスもないまま前半を終えると、Pelikanはこれまでの試合同様後半立ち上がりの数分でギアをチェンジする。
48分、DF陣でビルドアップをしながらDudaが相手二人の間を通してBejukへと縦パスを通す。
Bejukは自分のマークが厳しいと見るや、ダイレクトで自分が引き付けて作った僅かなスペースにボールを落とす。
そこに走り込んできたHudekがシュートを放つ。高い位置での起用に応え、アタッカー顔負けの危険なランニングでこの試合1番の決定機を創り出す。
ここで得たCKではBrzozkaからのボールをBejukが合わせたが、枠を捉えきれない。
ただ、着実に圧力を高めて相手ゴール前へ近づくと、51分、今度は中盤でパスをカットしたGredaから、ピッチを広く使った巧みなボール回しを見せる。
パスを受けたHudekはスペースをドリブルした後、急ぎすぎず1度後ろへ戻す。そこから、Duda,Brzozka間のパス回しで味方の上がる時間を作ると、1度2列目へ落ちてきたBejukへのミドルパスが正確に通る。
Bejukも正確にボールをキープし奪われずにTerlecki、Hyzyへと横パスを繋げると、Hyzyも2人にプレスを受ける中で見事にキープ。
何度かディフェンスラインとの駆け引きをするHudekがオフサイドにならない瞬間を見極めてスルーパスを通すと、Hudekはカバーに入ろうとしたWrobelをドリブルで抜いてシュート。
やはりFW顔負けの落ち着きを払ったシュートにGKは反応出来ず、見事な先制点を奪う。

その後も特段相手にチャンスを作らせず、シュートコースのない苦しいシュートばかりを繰り返すLomzaは全く枠にいれることもできない。
敢えて今季初出場のWaniaを投入したPelikanも、シュートに至るまでにはいかないが、カウンターで相手を脅かすと、最後はパワープレーを仕掛けて4-2-4というフォーメーションへ変更してきたLomzaを寄せ付けず、最後はHyzyに替えてSyzmoniakを投入して、危なげなく逃げ切った。
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スタッツをみても両者やはり大人しい数字が並んでいるが、パスでの崩し、チームとしての連動性という点では明らかにPelikanが勝っていた。
相手は最後に15分以上パワープレーに出てハイボールを中心に攻撃を組みたててきたが、従来通りドリブルでがつがつ来られた方が危険な位置でファウルなどになるリスクも高かったので、敵将の判断に助けられた形になる。

何より、やはりHudek、オフ・ザ・ボール時の動きの質がかなり高い。得点時、その前のシュートに至った時の動きも見事だったが、普通にシャドウストライカー的な使い方をしても生きる気がする。
Pontusあたりは、同じ位置で使ってみてもイマイチだったのだが、この辺りは個々の応用力的な部分になるため仕方ないだろう。
Waniaもそれなりに身体は切れている。ちょっとPontusの使い方が難しくなってきた。
敗れたRomzaはこれで最下位に転落。昨シーズンの降格候補筆頭にこの程度の内容で敗れてしまったことで、よりチームの雰囲気は悪くなりそうだ。



8/20 すぐに第6節となるアウェーPodbeskidzie戦が訪れる。
前節から2週間は水曜日に試合があるタイトなスケジュールとなる。
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疲労によるコンディション低下も心配になってくるが、前節についてはそれほど激しい消耗の残らない試合だったので、とりあえずはローテーションは考えずに使いたいメンバーを使っていく。
とにかく基本的な力関係は相手が勝っているので、今度は両翼の基本的な位置を低めに設定する。
SachaとZmudzinskiはそれぞれ仕掛けに強みを持っているので、とにかくウイングとサイドバックが連携して2人で対応すること。その上で、チャンスがあれば攻撃にも絡むことを期待されるウイングバックは相当難しいタスクを要求される。
逆に1トップに2人で対処できるので、センターラインは、そこへのボールの供給源となる司令塔のKomanを厳しくチェックしてもらう。
WaniaとBejukが2トップに並ぶと、何かやってくれそうな期待感は持てる。
フォーメーション的な利害関係は練っているので、目論見が上手くハマれば1点差以内には抑えきれるかも…。

やはり、序盤から自陣内に封じ込まれる厳しい立ち上がりにはなったが、中でフリーになる選手は決して作らせない。
相手も崩しきる前に積極的にシュートを狙ってくるので、サポーターにとっては息を飲む場面が続くが、幸いにも序盤に放たれた5本のシュートは全てGKが対応するには至らなかった。

20分には、BejukのFKがまたしてもポストに阻まれて得点ならず。
すると36分には、微妙な判定で得たFKのクリアボールを、Duda,Serockiが2度に渡って拾い、ボールを収めると、Dudaのドリブルを警戒して距離を開けて対峙するKomanの対応を逆手に取り、スペースがないと思われた前線にアーリークロスを送る。
このボールがDF4人が密集するエリアを見事にすり抜け、裏に抜け出したHyzyに通ると、HyzyはGKの位置をよく見た上でダイレクトボレー。
これが見事に決まって先手を取ることに成功する。
昨季は守りで目立ちに目立ったDudaの、攻撃面での貢献が今季は目覚しい。
このリードを可能な限り長い時間守り続けたかったがそうはいかなかった。
わずか3分後の39分、左サイドへ転がったルーズボールに対しBrzozkaが、Sachaに惜しくも競り負けると、Sachaはそのまま左サイドを突破。
戻りながら対応するDFラインに対して、消える動きをして絶妙なタイミングでフリーになったChrapekにグラウンダーのクロスが通ると、そのボールを前方にトラップし、シュートコースが狭まったかに見えたが、Nowogorskiのタイミングを上手く外したシュートでゴールを射抜かれる。
直後の42分にもSachaの素早いFKをRuckiが簡単にSerockiをかわし、ペナルティエリア内でシュートを放つ決定的シーンを作られるが、これはGKの正面に飛んだためセーブができた。

前半に13本ものシュートを放たれるが、後半は逆に疲労の影響を受けたかPodbeskidzieの攻撃はトーンダウン。
Sachaの突破は相変わらず脅威で、2人がかりで縦を切ると巧みにアーリークロスを上げてくるが、それ以外の選手の動き出しが少なく、シュートへ繋がる場面が極端に減った。
後半の被シュート数はわずかに3本のみ。
不慣れな位置で起用されたPiatkowski,Sachaに封殺されたHudekが躍動できず、Waniaにもミスが多かったため、Pelikanもほとんど見せ場を作ることはなかったが、あえて攻撃的なシフトはせず、連戦を見据えて消耗をしないサッカーで90分をやり過ごし、引き分けという満足出来る結果を手に入れた。

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この試合では敢えてラインを下げ、プレスもいつも以上に消極的な掛け方を指示していたが、連戦を考える上でも、この方策は大正解だった。
Sachaに対して分が悪かったBrzozkaだけは疲弊が激しくなってしまい、イエローカード・失点の起点となったことで試合の最低評価も得てしまったが、これは致し方ないと割り切るしかないだろう。
攻撃的なポジションの選手の収穫はほぼ無かったが、戦術的に相手をリスペクトし過ぎた面もあった。今回は最初から引き分け十分の方針で進めていたが、次回対戦ではもう少し強気に挑むのもアリかもしれない。
悪い形でカウンターを受けた失点シーン以外の15本の打たれたシュートで、ほぼ崩されて決定的な形はなかったのは相当な自信になる。
今回も試合開始時3位の好調チームを相手にしたが、恐らく次節のWarszawaはこれより更にアタッカーの能力が高い。普通に資金力も1部レベルで、代表クラスの外国籍選手も揃っているチームを相手に、どれだけ守備力が通用するのか、今後の試金石になりそうだ。


そして、Polonia Warszawaとの第7節を迎える。
覚悟はしているが、昨シーズン序盤の対戦では、昨季の中でもワーストの、0-5という点差で負けてしまっているので、かなり苦手意識はあると言わざるを得ない。
そしてWarszawaは前節の結果を受けて首位に浮上している。
同じく直近で無敗を維持している同士と言っても、さすがにその内訳が違いすぎる。
昨年の大敗時も、まあこういうチームが昇格するんだろうなと強く思ったものだが、最終的に失速してプレーオフの3位にすら届かなかったこと自体が驚きだった。
個人的には前述の通り、苦手意識が強いので成績的にはこのまま首位を維持してどうぞトップリーグに行って欲しいものだが、他のチームとの試合を覗いてみても意外とチャンス創出数の割には決定力が少ない、様な気がする。
昨シーズン後半戦での対戦でもこれでとかというほど場を試合されたが、終わってみればシュート16本で最小得点差での敗北になった。

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メンバーは疲労の激しいBrzozkaを除いては戦術的に変更点はない。プレスも、やはり極力掛けないで自陣を固める方向でシフトするので、願わくば前節のPodbeskidzieのように攻め疲れ(?)を起こしてくれると助かる。
FA杯とはいえ、今週も水曜日に試合あるので。

試合は大方の予想通り、1分、4分とFKから軽々とシュートを打たれる展開だが、必ずしもサンドバッグにはなるまいと抵抗を試みるかのごとく、こぼれ球を拾ったWaniaが一気に加速して相手陣内までボールを持っていく。
このクラスの相手になるとカウンターを受けている時のポジショニングも絶妙に上手くて、スペースはあるようで埋められていて、Bejukへのラストパスまでは成功しない。
その後もPelikanにとってはノーチャンスな展開の時間が続くが、追い風になったのは主審がある程度ファール自体は取るが、なかなかカードまでは提示しない人物だったこと。
幸いなことに今日はNowogorskiも冴え渡っているのか、15分に初めて崩しからの中央突破を受けMakaにシュートを放たれた場面でも落ち着いて対応してゴールまでは許さない。

セットプレーのピンチでは尽く競り勝ってシュートを許さず、
最近自信を得つつある守備面がWarszawa相手でも通用しているかのように、被シュート数だけは増えるが、前節の焼き移しのように、危険なコースや距離での一撃は決して許さない。

35分にHyzyが接触による交錯でやや痛みピッチの外に出る。プレイの続行はできそうだったが、大事を取り、前節は敢えて温存させたTerleckiのほうが状態は良いだろうと判断し、早い時間だが交代枠の1つを使う。
Pelikanの最初のチャンスは前半アディショナルタイムで、またも絶妙にパスコースなどは封印されているとはいえ、バイタルエリアに侵入したPiatkowskiが倒されて得たFKから。

幾度となくポストなどに泣かされているとはいえかなり手応えを得ているBejukは敢えて直接狙わず、Waniaが少し触ったボールに後ろから助走してきたPiatkowskiが思い切り振り抜く。僅かに枠の横に逸れたが無敗の首位を慌てさせる場面を作ることに成功する。

後半開始直後、今度は気迫の籠ったプレイを見せていたPiatkowskiが、対峙するサイドのSedlacekと交錯、両者ともに軽傷の疑いがある状態で試合が続行されるが、PelikanはWaniaを右ウイングバックへ回し、Pontusへと交代。
予想外の交代カードを早い時間に2つ浪費することになったが、よりフレッシュな選手が多い分、前半よりは前を向いたプレイができるようになる。
Terleckiが見事にタメを作って一瞬の隙を付いたBejukのミドルシュートも、ギリギリでディフェンスのブロックにあいクリアされるが、枠へは飛んでいた。
そうしているうちに、Warszawaも心なしかペースダウン。
相手監督はかなり交代を引っ張るようで、そもそも負傷しているSedlacekは全く見せ場を作れなくなっていたが、そこへの交代カードは一切用意しなかった。
やはり疲れがあるのだろうか、セットプレイでしかシュートシーンを作れなくなってきた相手を前節同様上手くいなし、今回も終わってみればWarszawaの後半シュート数を4本に抑えた。
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今回も交代枠が自由に使えない状況だったので攻めに変化をもたらすことはできなかったが、終わってみれば支配率も47%まで回復させて、ある程度カウンターの驚異を与えた上でのドローにホームの観衆は大いに湧いた。
当然Warszawaにとっては不満が残ること間違いないが、両者の無敗記録は継続。
Warszawaの開幕からの無敗は7に伸び、得失点上の成績で首位はキープした。


8/27、水曜日の連戦はFA杯の1回戦になる。しかも、ポーランドの国内カップのレギュレーションは一発勝負になるが、上のカテゴリのチームはそのタイトなスケジュールの中でアウェーの地まで赴かなくてはいけない。

当然、勝ちを期待されるゲームにはなるが、地味に難しいのは下位カテゴリのチームの情報はほとんどないということ。
かつて2部に所属していて対戦経験のあるチームなどなら、ある程度傾向と対策を練ることは出来るが、初対戦のクラブとなるとどういうフットボールを志向してくるのか?が全く分からない。

当然、相手のモチベーションは高いはずなので、本来以上の力を発揮してくる場合もある。

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スタメンは、結局連戦を危惧していながら、ほぼ全力のメンバーを投入。上位陣とのタフな対戦が連続していたので、疲労はいい加減そろそろ出てきているが、その中で敗北を喫していないので、試合に出ているメンバーの士気はかなり高い。
疲労よりも士気をとるという賭けであるが、理想は後半にある程度主力を休ませたいというところ。

試合が始まると、まだ相手の全容を掴むまではいかないが、かなり細かいパスの上手いチームだということは分かる。
ここ2戦よりはプレス位置を高めに設定していたのだが、小刻みにボールを動かされ、なかなか取りどころを見つけることが出来ない。
むしらそれだけでなく、プレッシングもかなり早い。
日程的な利点を駆使してなるべく相手を疲れされるようなプレーを、あわよくば本気で得点を狙いに来ている。

こうなると、本来の想定とは異なるものの、相手にボールを握らせ、こちらがカウンターやセットプレーの一撃を狙う構図に重きを置いていく。
そうしていると、24分、やはりカウンター時の競り合いから、自ら倒されて得たFKをBejukが直接仕留める。ここまでも毎試合のようにポストやバーに弾かれ、惜しくも得点できないでいた直接のセットプレイでいよいよ成功したキックがPelikanに貴重な先制点をもたらした。

ただ、Hutnikも全く下を向く様子はない。まだスタミナが切れる時間でも全くないため、よりプレスの強度を強め、ロングボールが思うように繋がらないPelikanを押し込んでいく。
31分には、裏に抜け出したKaczorに、スピードで追いついたSzymoniakが体を寄せてシュートを打たせないなど、守備陣の冷静な対応が目立っていたが、
40分のこと、同様にブロックを作りコースを切って順調な対応をしていたが、まだ距離のある所から何気ないパスを受けたWlochが放ったシュートが、Kowalczykに当たり、コースが変わると、さすがにNowogorskiも反応出来ず、並み居る緑の壁をすり抜けてエアーポケットのようなゴールが決まってしまう。
いい守備ができている手応えがあった中で偶発的なゴールが決まると、チームのメンタル面は大きく揺さぶられる。
気を取り直して、少なくとも前半はこのまま終わらせて後半からリセットして臨みたいところだったが、
その失点からのキックオフで繋いでいたボールを奪われると、Tokarzが勢いそのままでバイタルエリアまで小刻みなドリブルでボールを運ぶと、横に流れたパスを受けたKaczorもDuda、Gredaを次々とかわし、強引にシュートコースを見出すと、そのまま迷いのない一撃を放つ。これも鋭いコースへと決まってしまう。

前節まで強敵を完封してきた守備が崩れ、僅か2分間の間に試合をひっくり返される。
試合は一気に加速し、Pelikanにとって難しい状況になったが、逆にこういった試合でリードを得る立場になったHutinkにとっても同じことが言えた。
今度は逆転された1分後、攻勢に転じたいPelikanに対し、センターライン付近で嘘のようにプレッシャーが掛からない。
スローインのボールを前を向いて受けれたPiatkowskiは、対角線上のスペースに向けて見事なロングパスを出すと、間延びしたDFラインの間に走り込んだHudekが浮き玉を正確に収め、ペナルティエリアギリギリのところで1対1の構図を作ると、DFのブロックが間に合わないうちに抑えの効いたシュートを叩き込み、すぐにスコアは2-2になる。

あれほど厳しかったプレッシングが、突如全く機能しなくなり、選手間の距離も間延びしていたところを、個の力で突いて崩しきった。

前半はこのまま終了するが、この中断は相手に戦術とメンタル的な修正を与えることになり、後半はまたアジャストされた組織でPelikanを苦しめるようになる。

47分、ロングスローの跳ね返りを一旦繋がれると、恐れ知らずのKaczorはそのまま距離のある所から右足を振り抜く。
これもGKにとっては味方が被り反応しずらく、枠を捉えたボールをセーブすることが出来ない。

これも守備対応が悪いわけではなかったが、Kaczorを褒めるしかない素晴らしいシュートを決められ、再度相手を追いかける立場になる。

リード後の試合運びを反省したHutnikは、今度は集中を切らさずスペースを埋めに来て、簡単に同点にすることはできない。

こうなると、2点が必要となるPelikanに主力の交代による温存策という考えは捨てざるを得ない。
Dudaのミドルシュート、SzymoniakのCKからのヘディングなど、しっかり相手のゴールに迫ることのできているがいずれもGKの好反応に逢い、得点には至らない。
このメンバーを信じ、勝負どころまでは交代を延ばす決意をせざるを得なくなる。

だが、相手も疲れてくるはずの時間帯に入っても、なかなか集中を切らさず気迫のこもった守備でミスが生まれない。

クロスからゴールに迫ってもなかなかターゲットに通らなかったり、GKの素晴らしいプレイで得点を奪えない。
敗色濃厚となるが、攻撃が機能していない訳では無いので修正も難しい、そんな状況になっていたが、
後半アディショナルタイム、ついにHutnikが隙を見せる瞬間が訪れる。

波状攻撃で右からのCKを得ると、GKとSzymczykを残して全員が上がって、最後のチャンスに望みをかけると、Gredaからのニアサイドへのボールは混戦の中でピッタリとBejukに合う。
ヘディングはきっちりとコースに決まり、Pelikanは最後の意地を見せ、あとわずかな時間を耐えきれなかったHutnikの選手は呆然と立ちつくす。

ただこれで試合が終わった訳ではなく、30分間の延長戦へと入り込む。
このタイミングで一挙に3枚替えを実施し、中心的存在を担っていたとはいえさすがに疲弊の著しいBejuk,Duda,Hyzyを下げ、それぞれPontus,Kazmierczak,Misiuraを投入し、Hudekをボランチへと下げる。

フレッシュな選手が一気に入ったとはいえ、全体的に疲労の大きいPelikanは、同点ゴールまでのような圧力を掛けられず、DFラインでのミスも生まれ、92分、96分と決定的なシュートを許すが、これを相手も枠に飛ばすことが出来ない。
しかもアクシデントが発生して、105分、Wlochと競り合ったMisiuraが交錯して、両者が担架で運ばれる。
互いに3人の交代枠を使い切った中で、Wlochは痛めながらもピッチへ復帰するが、Misiuraは続行不能に。入ったばかりのMisiuraを欠き、残りの時間を10人で戦うことを余儀なくされる。
前線に2枚を擁する布陣は変えず、3人で中盤をカバーすることになる博打的な布陣にしても、何とかして決勝点を取りに行きたい。
そしてPelikanもようやく108分、残されたフレッシュな選手が見せ場を作り、Kazmierczakが2人をドリブルで引き付けたあと、横パスを受けたSerockiからのアーリークロスを、Pontusがトラップと同時に1人抜き、すぐさま反転して鋭いシュートを打つ。
決まったかのように思ったがSuchanskiは懸命に手を伸ばし、何とかコースを変えて弾くことでゴールを死守される。
120分に差し掛かっても互いに1度ずつチャンスを作りあい、どちらもまともにプレスのかからない中、体を投げ出してブロックを繰り返し、どうしてもスコアだけは動かすことが出来ない。

まさに死闘と表現できる120分が終わり、決着はPK戦に委ねられることになった。
先行の1巡目のキッカーを務めたPiatkowskiは見事にこれを沈めるが、2人目に蹴ったSzymczykのキックは真ん中に飛んでしまい、難なくセーブされる。3人目のSerockIはギリギリのコースに決めるが、Hutnikは3巡目まで全員が成功。
不利な状況に立たされるが、4人目のHudekはプレッシャーを跳ね除け落ち着いて成功。
すると相手の4人目のAlbinglerのキックはポストの横に逸れて、イーブンな状況に追いつく。
引き続き失敗すると絶体絶命な立場は変わらないが、5人目のKazmierczakもコースは読まれながらも成功。
逆にプレッシャーの掛かる立場に置かれたNawrotのキックが左ポストにあたり、2者連続の失敗。
この瞬間、PK戦のスコアは4-3で、Pelikanの2回戦進出が決定。
ベンチのメンバーも喜びを爆発させピッチ上に駆け出し、一丸となってこの死闘での勝利を祝った。
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この試合の内容についてはとやかく言うことは無い。
リアルの監督でも、「カップ戦は別物」と口にしているのをインタビュー等で答えていることがあると思うが、本当にそうなのだと強く実感するような試合になった。

リーグ戦で対戦しているチームの方が手強いとは感じるが、勢いや思い切りの良さが試合に影響するウエイトが明らかに違う。
現実的に考えると、リーグ戦の次節で誰を起用できるかに頭を悩ますことになりそうだ。


試合終了後、他会場結果を見る。
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そして、PK戦、多いな!と気付く。カテゴリー差のあるチームの試合でも半数の7試合がPK戦までもつれ込んでいる。その上での下位カテゴリチームの勝利もそこそこある。
やはりこういうものを見るだけでもカップ戦の難しさを実感できる。


7節終了時点でのリーグ戦の順位表。
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直近のリーグで対戦したWarszawaが無敗で首位をキープ。
1勝2分で消化したPelikanは混戦の中とはいえ5位まで上がり、前評判通りの上位4チームに続いている。
KmitaやPoznanがようやく勝利しだした一方で、GKSやLomzaが未だに不信が続く。
特にGKSはさすがに守備が脆すぎる。そこに自信をなくしているのかこのところ持ち前の攻撃力も影を潜めていて、無得点での複数失点が続いていて、かなり厳しい状態なのではと推測される。

あとは気になったのは個人成績のパス成功率。
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これだけ毎試合支配率で劣る試合を続けているのに、Pelikanの選手が多くランクインする謎の現象が起きている。Terleckiに至ってはリーグ2位のところまできてしまった。すごい。